目の前の、重たい扉を見つめる。


この中に、POSEIDONがいる。


俺の後ろには、POSEIDONにやられた奴らがいる。


俺が不甲斐ないばかりに、怪我を負わせちまった。


腕やら足やらを包帯でぐるぐる巻きになったのを見ると、胸が痛くなる。


「やけに静かっスね・・・。」


俺の隣にいた、副総長であるチグサがポツリと呟く。


「おかしいよな・・・・。」


バイクのマフラー音1つしない。


「頼む。」


俺が合図をすると、後ろで待機していた闇虎のメンツが重たい扉に手をかけた。