――――――――バキッ


「弱い奴はいねぇんだよ。」


立った一撃で伸びてしまったコイツ。


「怒りで自分を見失った時点で、てめぇの負けだよ。」


俺は、ジュンを背負って乱闘のど真ん中まで来た。


周りは、驚愕と歓喜の声。


ドサッとジュンを落として、周りを見渡す。


「てめぇらの総長は俺がヤった。敵討ち手ぇ奴は俺んとこに来い。」


その一言で、武器を手に俺に殺気を放つ雑魚共。


「けどなぁ、コイツとおんなじ状況になりたくねぇ奴らはそこいるおまわりさんに逮捕してもらえ。」


倉庫の入り口を指さしながら、ニヤリと笑った。