総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】


「ぐへっ・・・っ。」


よろめきながら、倒れはしない。


「なるほど、それが霧猫と呼ばれる由来って訳か。だけど、あんたは、もう俺に触れることは出来ないよ。」


・・・・・・?


ニヤリと不気味な笑いを浮かべながら顔をあげた。


「どういう意味だ。」


「そのまんまっ!」


殴りかかる、ジュンの攻撃をかわしながらタイミングを見計らう。


次々と、飛んでくるジュンの拳。


たまに殴り返そうとしても、全部かわされる。


クソッ、これじゃ埒があかねぇ。


仕方ねぇ、少し早ぇけどヤるか・・・・。