総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】


目は開けずに、顔だけをこちらへ向けた。


「・・・・随分息が荒れてるね。」


「空耳だろ・・・・っ?」


精いっぱいの悪態をつくが、息が上がっていたのは本当だ。


早いけど、もう疲れが出てきた。


「てめぇが、ジュンだな。」


「いかにも。あなたはミズキさん。可愛らしい名前で。」


「なめてんのか。」


俺を挑発するように、ニヤリと笑う。


「ハク、手は出すなよ。」