総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】


倉庫の周りには、サツが張っていた。


たぶん、周りの住民への配慮だろうな。


俺は、副総長と共に倉庫に入って行った。


止まない喧噪。


縦に長い倉庫の中、手前には霧猫のバイクがずらりと並んでいた。


「向こう側が敵か。」


俺は、ズカズカとその喧騒の中に入って行った。


狂った目をした奴らが、俺に気づいて飛び掛かってくる。


目の前に現れる拳を片手でいなし、投げ飛ばす。


後ろから風を切る音がし、うまくかわして鳩尾に蹴りを入れる。