倉庫の周りには、サツが張っていた。 たぶん、周りの住民への配慮だろうな。 俺は、副総長と共に倉庫に入って行った。 止まない喧噪。 縦に長い倉庫の中、手前には霧猫のバイクがずらりと並んでいた。 「向こう側が敵か。」 俺は、ズカズカとその喧騒の中に入って行った。 狂った目をした奴らが、俺に気づいて飛び掛かってくる。 目の前に現れる拳を片手でいなし、投げ飛ばす。 後ろから風を切る音がし、うまくかわして鳩尾に蹴りを入れる。