総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】


あたしは、フフッと笑って。


「わかった。ミズキも挫けそうになったらあたしのこと、思い出していいんだよ。」


そう言うと、少しだけ赤かった顔が真っ赤になった。


「・・・・・当たり前だ・・・バカ。」


「んじゃ、行こうか。」


運転席に座ったルイがみんなに合図をする。


一斉に鳴る6台のバイクのマフラー音。


閉まる窓に名残惜しさを感じる。


あぁ、閉まらないで・・・。


もっと、みんなといたいよ・・・っ!