貴方の温かいぬくもりが、伝わってくる。 もしかしたら、このぬくもりがもう感じられないんじゃないかって、少し怖くなった。 そう思ったら、あたしは首に回った袖をキュッと握ってた。 「あ゛ー。抑えるの必死だった。」 「何を?」 「アイツらをぶっ飛ばさないように。」 「何恐ろしいこと口走ってんの?」 急に何を言い出すの。 ヒサの吐息が首にかかる。 「ったく、あいつら俺のこと絶対ぇ遊んでやがる。」 少し拗ねた口調のヒサ。 チラリと、後ろに目をやると髪でよく顔は見えなかったけど少し赤かった。