「思ってるって…」
「ちょっと頭冷やしてきます」
私は車から降りた。
…メイド服のままで。
「ちょっ…彼方!待て!」
「いや…離して!」
「無理」
雄大さんが後ろから私を抱きしめた。
学校の近くですごく恥ずかしい。
「雄大さん…」
「彼女がそんな格好したら誰だって他の男に見せたくない」
「…ダメですか?」
「いや…でも…それは…家の外で着てほしくない」
「雄大さん…」
「ごめんな。ヤキモチ」
ヤキモチ…?
「なんですか?それ」
「…まぁ…いつか分かる」
「早く分かりたいな」
「…車に乗ろう。他の男達が彼方を見るのが許せない」
「はい…」

