「彼方ちゃんにお願いしたいんだけど」


「えっ…?」


「だから!看板娘を彼方ちゃんにやってもらいたいんだ」



看板娘?


「あの…私には無理です」


「彼方ちゃんじゃないとダメなんだ!皆もそう思わない?」



元気くんがクラスメートに同意を求めた。


「えっ…いいの?」


「彼方、可愛いし…俺は賛成!」


「俺も!」



クラスの男子が全員賛成した。


「まぁ…元気くんが言うなら」


「私も…」


女子も皆賛成した。


「じゃあ決まりね!」

「いや…あの…」


「これ着て!」


…これ…


「メイド服!一回着てみて」


メイド服をもたされて、私は女子トイレに来た。


着る…の?


元気くんに助けてもらったし…


私は意を決してメイド服を着た。