「やっぱり食い物系だろ~」


「いや…意外と喫茶店とか」


「男子は全然分かってない!やっぱりお化け屋敷よ!」


「そうね~お化け屋敷でカップル成立ってことあるしね」



クラスメートの話し合いはだんだん激しくなっていった。


そんな中、元気くんだけは冷静に仕切った。

「俺は…メイド喫茶とかがいいな」


ボソッと呟いたのは元気くんだった。



「「…………………」」


クラスが静まりかえった。



「男子もメイドの格好したり。どうかな?」


「…いいな」


「そうね…それがいい!」



元気くんの意見に皆が同意して、すぐに決まった。


「あのさ、メイド喫茶の看板娘を…」


窓の外を見ていた私のところに元気くんが寄ってきた。