闇の王子様




そう言われてみれば…アキさんもこの人もかっこいい。


ずっと弟さんを見ていると、


「あれ?可愛い子がいる!」


目がバッチリ合った。


「おい!お前…若!すみませんでした」


アキさんが慌てて頭を下げる。


「いや…大丈夫だ」


「若さんの女ですか」

なんかこの人チャラい…


私は隣にいる雄大さんの腕を掴んだ。


「彼方?大丈夫だ」


この人、お母さんが家に連れてきてた男の人達に似てる。


そう思うと身体が少し震えてきた。


「大丈夫だ。アキ」


「はい。すみません」

アキさんは弟さんを連れてどこかに行った。

「雄大さん…」


「俺がいるから」


雄大さんに触れているとだんだん不安がなくなっていく。