闇の王子様




「あ…ごめんなさい」

急いで車から降りて雄大さんの隣に行った。


ガチャ…


「いらっしゃいま…」

お店に入るとお店の人が固まった。


だよね…

ヤクザが30人だもんね。


「い…いらっしゃい…」


あぁ…怖がっちゃった。


「あの…全員で32人です」


私が笑顔で男の店員さんに言った。


「あ…こちらへ…」


ちょっと顔が赤い。


グイッ


「キャッ…」


「彼方は俺の隣にいればいい」


「はい…」


ちょっと機嫌が悪い。


席に座ると…


「彼方、ちょっと電話してくるからアキから離れるなよ?」


「はい!」


皆は席に座ると次々にお肉を頼んだ。


見てるだけでお腹いっぱいになる。


「悪い、彼方。待ったか?」