闇の王子様




「何故って…着替えるからです」


「…恋人だろ」


「…じゃあアキさんの部屋で着替えてきます!」


「彼方!分かったから」


雄大さんはしぶしぶ部屋から出た。


そして私は制服を脱いでワンピースを着た。

「…ぴったり…」


ワンピースは私の体にぴったりで…

私は外にいるであろう雄大さんを部屋に呼んだ。


「雄大さん…」


「入るぞ」


「はい…」


ガチャ…


部屋に入ってきた雄大さんと目が合った。


「「………………」」

沈黙が続いた。


「やっぱり…似合いませんか?」


ピンクのワンピースなんて着たことないから…

やっぱり私には…


「いや…綺麗だ」


「えっ…」


「誰にも見せたくない」


「ありがとうございます」