闇の王子様




「何か暇そうだったから」


どんどん近づいてくる。

私も後ろに下がっていると、



「残念だね!壁じゃん」


後ろには壁があった。


二人は私を壁との間にいれた。


人はほとんどいない水族館。

助けてくれる人はいない。


雄大さん…早く…


「意外と可愛いね…」

一人が私を抑えた。


「離して!嫌っ…」


「大丈夫★」


もう一人は私の制服のボタンを外し始めた。

「ちょっ…やめて」


「やめない★」


男がブラウスのボタンを胸元まであけた時…


「てめぇら…」


男の後ろから黒いオーラが見えた。


「雄大…さん…」


「はっ?男いたの?」

「あとちょっとだったのにね」


二人の男は後ろを振り返って、すぐに倒れた。