闇の王子様




一瞬雄大さんがキョトンとしたけど、だんだん笑顔になっていった。


「そうか。じゃあ、これ買って何か食べような」


「はい!」


雄大さんに支払いをしてもらい、私達は水族館唯一の休憩所に来た。



「彼方、俺ちょっとアキに電話してくるから椅子に座って待ってろ」


「分かりました」


雄大さんがどこかに行ってしまい、私は椅子に座って待っていた。


ほとんど人いないな…

そんなことを考えていると、肩をたたかれた。


「雄大さん!」


後ろを振り返ると…


「こんにちは★」


二人の男の人がいた。
いかにもチャラチャラしてる。


「…誰ですか?」


椅子から立ち上がって一歩下がる。


「そんなに警戒しないでよ!」


「こないでください」

一歩下がると、一歩前に出てくる。