闇の王子様




雄大さんはそんな私を笑顔でずっと見ていた。






「彼方、土産見るか?」


「お土産…?」


「知らないのか?」


「聞いたことはあるげど…あんまり関わりがなかったから」


「…じゃあ、見るか?」


「はい!」


雄大さんに連れられて、お土産コーナーと書かれたところにきた。


「可愛い…」


そこにはイルカや魚のストラップ、食べ物がたくさんあった。


「彼方、アキ達に買っていってやろうか」


「きっと喜びますね」

「彼方が選んでやれ」

「えっ…」


「彼方が選んだ方がきっと喜ぶ」


「いいんですか?」


雄大さんは小さく頷いた。



アキさん達に…


クッキー?でも…お饅頭もあるし…


私は二つの候補を雄大さんに見せた。