奥に入っていくと、一つの扉があった。


雄大さんが開けてくれて中にはいると…



「わぁ…」


そこには今まで見たこともない世界があった。


大きな水槽の中で、たくさんの魚が自由に泳いでいた。


「すごい…」


「気に入ったか?」


私は雄大さんの方を見て、笑顔で頷いた。


そして、雄大さんの腕に自分の腕を絡ませた。


「雄大さん…すごい!」


「あ…あーそうか」


何か、雄大さんの顔が赤い?


「彼方、ほら、向こうにもあるぞ」


「えっ…はい!」


もっと奥に行くと、今度は小さい魚達が群れで泳いでいた。


「すごい…」


私は感動しっぱなしだった。


「来てよかったか?」

「はい!」


それからはずっとはしゃいでいた。