これがきっと、幸せなんだ。
私はやっと幸せを感じることができた。
「あの…阪本さん…」
「ん…」
「阪本さんって、何歳ですか?」
「……あ~…と…」
「教えてください」
「…25だ」
「8歳差ですね」
「…いいか?」
「はい。大好きです」
阪本さんから離れると目が合った。
「阪本さん…」
「雄大。」
「えっ…」
「名前で…呼んでくれないか?」
「…ゆ…雄大…さん」
「彼方…愛してる…」
だんだん、二人の距離が縮まった。
そして…
「私も愛してます」
二人の唇が触れた。
顔を離すと…
「彼方、顔真っ赤だぞ」
「あんまり見ないでください」
「…初めてだったか?」

