急がなきゃ… 必死に走って、門を出た。 けど… 「彼方。」 誰かに呼び止められた。 声の方を見ると、 「阪本さん?」 スーツを着た阪本さんだった。 「乗れ、帰るぞ」 「はい。」 何か、ちょっと冷たい。 車に乗ると…沈黙。 やっぱり怒ってるのかな…。 「若、着きました」 「………………」 やっぱり何も話さない。 でも、阪本さんの手は私の手をしっかりと握ってた。 阪本さんに引っ張られて、私達は昨日寝た部屋に入った。