でも、歩いている途中に思った。


私…昨日、学校に借金取りきたな。

どうしよう。


今さらどうすることもできないので、意を決して学校へ向かった。


歩いて約30分。

長いようで意外と短い。




はぁ…着いちゃった。

学校まではすぐに着いた。


大丈夫。きっと。


私は門の中に入った。すると…


「彼方ちゃん!」


後ろから元気な声がかかった。


振り向くと…


「キャッ!」


誰かに抱きしめられた。

驚いていると…


「彼方ちゃん!昨日、大丈夫だった?」


「元気くん?」


「そう!で?大丈夫だった?」


昨日、私を唯一助けようとしてくれたのは元気くんだけだった。


「昨日はありがとう」

そう言うと、目の前の顔がパァっと輝いて…