「しばらくは、お母さんも一生懸命私を育ててくれました。
でも、お母さんはある時から壊れました。
男の人といつも一緒にいてるようになりました。
その時から私はずっと部屋にいるようになりました。
そして…私が部屋から出ると、いつもいるはずのお母さんと男の人がいなかった。
偶然かなと思いました。
…でも…
それからお母さんは二度と帰ってくることはありませんでした。
私は市役所の人に施設に入れられました。
そして、私が中学校の時にお母さんの借金取りが私の所に来ました。
借金は1千万。
お母さんが私に残したものは、その借金だけでした。
私に親戚なんかいません。
だから今まで私は…
ずっと一人で生きてきました。
お母さんのこともあり、私は気がついたら…
誰も信用できなくなっていました。」

