ビクッ!


隣から、殺気が…

ゆっくりと阪本さんを見ると…


「さ、阪本さん」


鬼がいるの?
ってくらいの怖いものがいた。


「軽く彼方に触るな」

地を這うような冷たい声だった。


この声…

お母さんが…私を殴る時の声…



「フ…フッ…いや…たすけ…て…」


意識が遠くなっていく…
阪本さんが私を呼んでるのに…


阪本さん…苦しい…


阪本…さん…





そこで私は意識を失った。