「おい!お前らどうし…」


中から出てくる人は皆私を見て固まってしまう。


「わ…若…そちらの…お嬢さんは…」


「今日からここに住む。アキ、こいつの飯も用意しろ」


「は…はい…」


「彼方、行くぞ」


阪本さんは普通にそう言って私の手首を掴んで歩き出した。


「阪本さん…」


長い廊下を進み、階段を上がると阪本さんの部屋らしい。


一つの洋風の部屋に私を入れてくれた。


「阪本さん、あの人達はよかったんですか?」


「まぁ…大丈夫だろ」

…………何か胸に引っかかってるな……


「あっ!」


「どうした?」


「あの…私…住みませんよ?」


「はっ?」


「さっき下で言ってたじゃないですか」