「俺が…大丈夫じゃないんだ…」


「えっ…?」


「頼むから、今日一日だけでいい。」


阪本さんの目が本気だったけど。


「ごめんなさい。家に帰りたい。」


やっぱり、私は人が怖いから…。


「分かった…」


阪本さんは私の手を離した。


そして、言った。


「分かった。でも、何かあったらこの番号に掛けてくれ。」


一つのメモを私に渡して。


「はい…。」


その後、私は阪本さんに送ってもらった。



そして、しっかりと阪本さんの番号を携帯に登録した。



私は、この番号に電話を掛けることはないと思っていた。