闇の王子様




「…ここが私の家じゃないからです。」


トントン、ガチャ


私がそう答えると、ノックがして扉が開いた。


助けてもらえる…


そう思った。
でも…


「失礼します。」


入ってきた男の人は、あの借金取りと同じ様な服をしていた。


私は反射的に下を向いて唇を強く噛んだ。


また来た…。


悪夢が…。



「おい、どうした?」

私の前にいた男の人が扉を向いた。


「若、組長がお呼びです。」

「分かった。」


え…組長?若?


ここは、あの借金取りの事務所なんだ。