バタンッ


部屋の扉が静かにしまった。



私たちはお互いに何も話そうとしなかった。

沈黙の中…雄大さんが話し出した。




「彼方…俺じゃ不満か?」


「えっ…?」


「元気の方が…彼方とお似合いな気がするんだ」


…何…それ


「俺とは年も離れてるし、学校のことも分からないし…」


「雄大さんは私に不満ですか?」


「…不満なんてない」


「私もです。
雄大さんのことが大好きなんです。

今日私を追いかけてきてくれてすごく嬉しかったです。
明日も、雄大さんと遊園地行くんだと思って今もワクワクしてるんです。

元気くんだって…ただのクラスメイトです」



ギュッ…


私は雄大さんに抱きついた。


「雄大さん…」


「彼方…ごめんな。俺さ、嫉妬しやすくて」


「私もですから…雄大さんが女の人と歩いているだけでも、嫌です」


「一緒だな」


「明日…楽しみです」


「俺もだ」


「私…お腹すいてます」


「飯食べにいこう」


「はい!」