「そうだ!今日の文化祭さ…」


「彼方…」


「へっ?」


元気くんがいきなり私を呼び捨てで呼んだ。


そして…



「「………‼」」


そこにいた全員が元気くんの行動に息をのんだ。



「…彼方…また学校でね」


…私は元気くんに抱きしめられて…


…頬にキスをされた。




「…雄大…さん」


私はおそるおそる後ろを振り返ると…


雄大さんは元気くんがいた場所を睨んでいた。



「雄大…」


「彼方…どういうことだ」


「えっ…いや…」


「何故あいつが彼方にキスするんだ?」


「雄大さん…誤解です!」


「彼方、部屋に行くぞ」


「はい…」


私はアキさんたちの前を通って二階の雄大さんの部屋へ向かった。


雄大さん…怒ってたな…


でも、何で元気くんあんなことしたんだろう。

雄大さんの前で…



「彼方、早くしろ」


先を歩いていた雄大さんが振り返った。