「いい加減にしてください!
父親か何か知りませんけど…貴方…人間失格です。
よくも…人の命をそんな簡単に扱えますね。
私には分からない…
雄大さんが…こんなに苦しんでるのに…
何で笑ってるんですか?
何が笑えるんですか?
人の命の重さも知らない人に…
雄大さんを下に見られたくありません!」
「……フッ…面白い奴だ…」
「はっ…?」
「俺を殴る女がいるんだな…
増田彼方…か…」
「「えっ…」」
私と雄大さんの声が揃った。
「何でお前の名前を知ってるか不思議そうだな…
そのうち分かる。
雄大!
また来る」
「彼方…」
私は雄大さんに後ろから抱きしめられた。
「じゃあな…雄大」

