「…アキさん!」


「えっ…はい?」


アキさんは運転をしながら私の話を聞いてくれた。



「どうして分かったんですか?」


「…何がですか?」


「私達が海にいること」


「あぁ…若とは長い付き合いですからね」


…………意味が…


「アキは電話した時に聞こえた波の音で判断したんだ」


頭に?しか浮かんでいない私に雄大さんは説明してくれた。


「波の音…ですか?」

「あぁ…違うか?アキ」


「若はさすがですね」




アキさんは運転しながら笑った。




二人はすごく仲いいんだな…


純粋にそう思った。