「そんなこと…」
「俺の彼方を男達が見てる。それだけで嫌なんだ。
これが、ヤキモチ」
「…私も…」
「えっ…?」
「たぶん…今日…ヤキモチ妬きました」
「何で?」
「雄大さん…綺麗な女の人と…腕…」
思い出すとまだ涙が出てくる。
「あぁ…ごめん…」
「やっぱり…彼女さんですか?」
あんなに綺麗だったし…当たり前か…
「違う!言い方が悪かった」
「私…まだ高校生だし…大人っぽくないし…胸だって小さいし…
色気ないし…」
涙が…
「そんなことないって…俺は、彼方の全てを愛してる」
「じゃあ…今日の人は?」
「彼方のところまで連れてってくれるって言ったから…」
「そしたら…腕絡めていいんですか?」

