「そんなもの!つける必要がない!」
ギュッ
雄大さんに抱きしめられた。
「ゆう…た…さん」
「頼むから…俺から…離れるなよ…」
私を抱きしめる力が強くなる。
「…今まで…雄大さんが大好きで…でも…心のどこかに罪悪感が…」
日が暮れてきた。
私達の近くには誰一人いない。
「罪悪感なんて…」
「本当に私でいいのか…私は…
本当に信じた人が…大好きな人が…
離れていくのが怖い…」
これが…ずっと私が一人で悩んでいたこと。
「お母さんがいなくなって…人と関わるのがずっと怖かった。
また…誰かを不幸にする気がして…」
「彼方のせいで不幸になるなら、俺は何だって受け入れる」
「えっ…」

