「えっ…」
「私には…闇しか似合わないのに…
そんなこと…知ってたのに…
生まれた時から決まってた…なのに…
貴方を愛してしまったんです…
その罰ですね。きっと…」
自分で言ってるのに…涙がでてくる。
「彼方…それは違う…」
「違わないんです…
お母さんが…教えてくれたんです。
私は…生きている必要がないって。
ごめんなさい…」
「彼方…」
「生まれてきて…
生きてて…
笑ってて…
…貴方を愛して…
ごめんなさい…」
「彼方!」
そう言った瞬間…電話ではない所から私を呼ぶ声がした。
前を見ると…
遠くでも分かる…
愛しい貴方がいた。
「彼方!」
「来ないで!もう…嫌なんです…生きてることが…辛い…」