闇の王子様




「彼方ちゃん!あっちのテーブル行って!」

「はい!」


「彼方ちゃん!これ持って行って!」


「はい!」


「彼方ちゃん!」


「はーい!」





メイド喫茶が開店したと同時にお客さんがたくさん来た。


私は初めての状況にメイド服で働いていた。

「いらっしゃいませ!」


元気くんに笑顔で挨拶と言われて、笑顔で挨拶をすると…


「…ど…どうも」


男のお客さんは何故か頬を赤く染める。


…何で…?


「彼方ちゃん!」


「あっ…はい!」


考える暇もないほど大忙し。








―――――――…


「彼方ちゃん!午後だから休憩だよ」


お店が落ち着いて少し休んでいると元気くんが私のところに来た。