闇の王子様




「メイド喫茶ってどういうことだ」


雄大さんの声がいつもよりワントーン低い。

「いや…あの…元気くんにメイド服は着れないって言ったんですが…」


「俺、メイド服ダメだって言ったよね?」


「はい…でも、クラスで決まったことだから…」


「だから…?」


クラスの皆で決めたことなのに…

なんで雄大さんに…


「どうせ雄大さん明日来ないんじゃないんですか?

だったら別に関係ないじゃないですか!」


私の中の何かが切れた。


「雄大さんが来てくれると思って頑張って準備してるのに!


元気くんだって…雄大さんに来てほしいって…

私がやってることは全部雄大さんのためなのに…分かってくれないんですね!」


「彼方…」


「もういいです!」