「あ…そうですね…皆さんも食べてください!」


「「いただきます」」

一斉に食べ始めて、ちょっと驚いた。


だけど…


「ちょー美味いッス!」

「ホントだ…美味い!」

「魚の味付け丁度いいです!」

「こんな美味いの食ったことない!」



「…ありがとうございます!」


こんなに褒めてもらえると思ってなかったから、すごく嬉しい。


私の頬が自然と緩む。


「良かった…」


「彼方…美味い」


「ありがとうございます」


ギュッ


机の下で雄大さんが私の手を握ってきた。


「雄大さん…?」




私の質問には答えず、雄大さんは黙々とご飯を食べ続けた。


「…彼方…部屋いかないか?」


「えっ…はい」