今日は月曜日。


時は少女が左手にはめている小さな腕時計が17時を回っているのを示している。


学校帰りといったところだと予測させられる。


「ここで雨宿りしよ」


そう少女は言いながら頭の上に持ち上げていたカバンを床におろした。


「ふぅ……ん?この階段なんだろう…」


階段の先を覗き、呟いた。


カバンを肩に引っかけて、ゆっくり下りる。