思い返してみれば



千尋で怒って


千尋で悲しんで


千尋で後悔して


千尋で楽しんで


千尋で泣いて


千尋で笑っていた




気がつけば俺の中は千尋でいっぱいになっていた



もっと早くこうしてあげたかった……



思わず感極まって千尋を抱き締める



千尋は何も抵抗せずにぎゅっと背中の服を掴んだ



千尋がこんなに近くに居る…



そのせいか千尋の髪からほんのりといい香りがした





「好きだよ…」



感極まったからなのか

さらりと言えた言葉