後ろから聞こえたのは女の人の声だった
や、やばい
「わー!」
結衣も思わず声をあげてしまう
「何してるのか聞いてるんだけど」
振り返ると帽子とエプロンをした20代くらいの女の人が俺らを睨んで居た
「あ、ああー!すいません!
あの!友達を探していて、
申し訳ないんですけど中に入って大丈夫ですか!?」
俺は慌てていたがちゃんと伝えた
すると女の人が
「そうなの?君たち高校生くらいだよね?
もしかしたら内海翔君の友達?」
その人から聞いた言葉はやっぱりここに居たんだと期待感を待たせた
結衣もその人にがっつく
「翔はどこにいるんですか!?」
「圧が強いよ
下の階段降りたら掃除してると思うから見てみれば?」
下の階段か……
「ありがとうございます!」
俺と結衣はお礼を言って下の階段を降りた
この階段を降りたら翔がいる
会いたい気持ちと同時に伝えたい気持ちが交差して俺の足を早めた
「空早いよ!もっとゆっくりしなさい!」
「待ってらんねーんだよ!
置いてくぞ!」
俺は結衣に構わず下に降りた
そして扉をガチャっと開ける
千尋、待ってろ
今から翔と会ってくるから



