生まれた愛






俺も嬉しかった



結衣が俺の胸に顔を埋めているので



その顔を上げる




俺は結衣に顔を近づける



結衣も目を閉じて待っていたが








ブーー!!ブーー!!ブーー!!





結衣のケータイが鳴った




その瞬間俺らは止まる



なんだよこの漫画みたいな展開!



「電話?」



「うん、ごめん」



結衣も慌ててケータイを取り出す





「あ、千尋からだ」



千尋かーーい!!




あいつ空気読めやー!!