生まれた愛





とりあえず浮き輪を返し



結衣が使ってる浮き輪に俺も捕まり俺も流されるがままになる



「おい豆、お前あたしをいじめたから捕まんなよ」


「じゃあ1人で流されるのか?」


「前に行けっての!
後ろに立たないで!」



なんでだよめんどくせーな



俺は言われた通り結衣の正面を向けるように前に立つ




すると






結衣は俺の背中に腕を回し



首の周りも腕で包む



「お、おい抱きつくなよ」


「ふふ、捕まえた」





ドキッとしたその瞬間







不意打ちだった







俺はそのまま体を結衣の方へ倒す




足のバランスを崩し






バシャーーン!!




倒された









「あはははは!!
ざまーみやがれぽんこつ!」



こ、殺す!





俺は結衣が持ってる浮き輪を取って



ビート板のように手を伸ばしてバタ足をした



「ねえー返してそれあたしの浮き輪!」



「俺のバタ足について来れるかの試練だよ」



「そんな試練いらないっての!」