目を開けてぼーっとしてみる
そのうち眠くなるだろう
と思っていたら
いきなり目の前に顔が出てきた
「うわ!」
びっくりして思わず声が出る
「しーーうるさい
今千尋寝てるんだから」
声の正体は結衣だった
「まだ起きてたの?」
「うるせー、寝れねーんだよ」
俺がそう言うと
「ふーーんじゃあ誰かの温もり求めれば安眠できるんじゃん?」
何が言いたいんだ
俺はその言葉をそのまま無視した
「ほんとに空は素直じゃないなー」
「何が?」
「なんでもない、おやすみ」
すぐに眠りにつく結衣だった
俺はまだ寝れずにいるが
本当に時間をかけてやっと寝れた
結衣の家でお泊まりも終わり
千尋の引っ越し当日になった



