「海斗くん……プレゼントを受け取ってもらえたのって、もしかしてものすごくレア?」
「……お嬢さん、そこは『特別』って言葉使ってもいいと思いますぜ」
「とく、べつ……」
 今までなんとも思わずに使ってきた言葉が急に重く感じて、胸にズシンときた。
「翠葉はさ、もっと自信持ちなよ」
 飛鳥ちゃんはそう言うけれど、どうやったら自信が持てるのか、と悩んでしまう。
 プレゼントを渡した今ですら、食べたら感想をもらえるのかは不明だし、マフラーは真白さん経由で渡そうと思っているけれど、迷惑だったらどうしようとも思っているのに。
 このイベントは楽しい側面もあるけれど、若干心臓に悪いイベントに思えた。