「翠葉、そんなところに座り込んで何しているの?」
「桃華さん、おはよう。はい、これプレゼント」
「……ありがとう。それ、もしかして――本当に全員に作ったの?」
桃華さんは手提げ袋を覗き込み、頬に手を添えた。それはきっと、引きつった頬を押さえるため。
「ふふ、作ったよ。全部で七十九人分!」
「……頑固なうえに有言実行なのね。恐れ入ったわ。とはいえ、私も翠葉にプレゼントがあるの」
手提げ袋の中からかわいくラッピングされたチョコレートを取り出す。
「ハッピーバレンタイン!」
言われて、私も「ハッピーバレンタイン」と口にした。
初めての言葉はなんだかくすぐったい。
「まるでメリークリスマス、みたいだね?」
「そんなようなものよ」
言いながら桃華さんはクスリと笑った。
そのあとも順調にクラスメイト全員に配ることができた。
「桃華さん、おはよう。はい、これプレゼント」
「……ありがとう。それ、もしかして――本当に全員に作ったの?」
桃華さんは手提げ袋を覗き込み、頬に手を添えた。それはきっと、引きつった頬を押さえるため。
「ふふ、作ったよ。全部で七十九人分!」
「……頑固なうえに有言実行なのね。恐れ入ったわ。とはいえ、私も翠葉にプレゼントがあるの」
手提げ袋の中からかわいくラッピングされたチョコレートを取り出す。
「ハッピーバレンタイン!」
言われて、私も「ハッピーバレンタイン」と口にした。
初めての言葉はなんだかくすぐったい。
「まるでメリークリスマス、みたいだね?」
「そんなようなものよ」
言いながら桃華さんはクスリと笑った。
そのあとも順調にクラスメイト全員に配ることができた。


