「……最悪、真白さんに預けちゃおうかな」
 なんとも情けない考えなものの、それが一番安全なルートに思えたのだ。
 全部編み終わったのは十時半。
 このあとは残りのメッセージカードを書かなくてはいけない。
 時間がないこともあり、本当に一言二言のメッセージになってしまった。
 クラスメイトには、「いつもありがとう。二年次、クラスが分かれても仲良くしてください」。
 本当は一人ひとり違う文面を書きたかったけれど、時間的都合によりみんな同じメッセージ。
 生徒会メンバーには、「これからも迷惑をかけることがあるかもしれませんが、がんばりますのでよろしくお願いいたします」。
 久先輩と茜先輩には、「大変お世話になりました。卒業しても高校に遊びに来てくださいね」。
 そして、携帯の番号とパソコンのメールアドレスを添えた。
 警護の人とホテルの人、病院の先生たちには、「いつもお世話になっております。今後ともよろしくお願いいたします」。