先ほどと同じようにガイドに沿って均等に切り分けていく。端っこのほうの崩れてしまったものを七倉さんと一緒に口に放り込む。と、アーモンドのパリッとした生地が香ばしく、とても美味しかった。
 美味しいと自然と笑顔になる。
「美味しくできましたね」
 七倉さんに言われて大きく頷いた。
「このあとは夕方まで割と暇なので、よろしければラッピングのお手伝いをさせていただきます」
「ありがとうございます。でも、リボンだけは自分で結びたくて……」
「かしこまりました」
 クッキーとケーキを二切れず英字柄のオイルペーバーで挟み、それを透明の袋に入れていく。そして、その口を私がリボンを結んで閉じる。
「今は冬ですし、焼き菓子ですから二、三日……もう少しもつでしょう。皆さんにお喜びいただけるのでは?」
「喜んでもらえたら嬉しい……」