「もう少し時間があったらなぁ……。写真をポストカードにする時間があったのに……」
「それは諦めなさい……」
「うん」
私はおとなしく、五十枚入りの小さなカードをふたつとマキシングテープをひとつ購入した。
荷物はいっぱいだけれど重くはない。
駅ビルには様々な人がいた。
出来合いのチョコレートを目を輝かせて選んでいる小学生、手作りチョコの材料を友達と選びに来ている女の子たち。ラッピング用品を前に延々と悩むOLさんらしき人。
催事場はそんな具合でとても賑わっていた。その場に男の人がいなかったところを見ると、やっぱり女の子がメインのイベントなのかな、と思わなくもない。
男の人と一緒に来ているのは私しかいなかったけれど、その中にいても唯兄は浮くことはなく馴染んでいた。
「唯兄って本当にどこにいても馴染んじゃうのね?」
「――やらないよ? やらないけどね……俺、女装したらそんじょそこらの女に負ける気はしない」
「それは諦めなさい……」
「うん」
私はおとなしく、五十枚入りの小さなカードをふたつとマキシングテープをひとつ購入した。
荷物はいっぱいだけれど重くはない。
駅ビルには様々な人がいた。
出来合いのチョコレートを目を輝かせて選んでいる小学生、手作りチョコの材料を友達と選びに来ている女の子たち。ラッピング用品を前に延々と悩むOLさんらしき人。
催事場はそんな具合でとても賑わっていた。その場に男の人がいなかったところを見ると、やっぱり女の子がメインのイベントなのかな、と思わなくもない。
男の人と一緒に来ているのは私しかいなかったけれど、その中にいても唯兄は浮くことはなく馴染んでいた。
「唯兄って本当にどこにいても馴染んじゃうのね?」
「――やらないよ? やらないけどね……俺、女装したらそんじょそこらの女に負ける気はしない」


