光のもとでⅠ

「どんなのを探してるの?」
「クッキーと少し硬めのケーキを作るんだけど、どんなのに入れたらいいと思う?」
「シンプルに透明な袋でもいいんじゃない? それに、ほら、こういうリボンつけてさ」
 唯兄が手に取ったのは、薄い紫色のリボンの両端が金糸で縁取られたものだった。
「かわいい……」
「ほかにもミントグリーン、ブルー、ピンク、ボルドー、レモンイエローがあるよ」
「本当だ……。ミントグリーンかわいいなぁ。でも、藤色もピンクもかわいいなぁ……」
 リボンを前に悩んでいると、
「七十三人もいるんだから、関係別でリボンの色分けすればいいじゃん」
「……唯兄、頭いいね?」
「なんのこれしき……」
 結局、藤色とミントクリーンとボルドーのリボンを三メートルずつ、英字印刷がされたオイルペーパーを五メートル、クリアな袋百枚入りを購入した。
「メッセージカードはいいの?」
 訊かれて、「あ」と思う。