光のもとでⅠ

「……別に、ただ謝りたかっただけで許してもらわなくてもかまわないし」
「それ……謝るっていう行為に反してます。謝るのは相手に許しを請うためのものでしょう?」
「……じゃ、どうしたら許してくれるわけ?」
「私が許すまで一緒にいてください」
「はっ?」
「だって……唯兄は許したらすぐにここを出ていってしまうでしょう? だから――許さない。今日はここに泊まってください」
 今、ゲストルームを出られたらダメなの。
 ここを出たら私の管轄外になってしまう。
「……前から言おうと思ってたんだけど、あんたバカっていうか身の危険を察知できなさすぎじゃない?」
「え……?」
「俺、男。あんた女」
 それはわかるけど……。
「……意味わかってねぇし……。俺、基本は秋斗さんと同じ人種だけど? 女だったら誰でもいい。抱ければそれで満足。そういう男っ」
 あ――。
 急に体が温度を失っていく。