くっそーっっっ……司のあほったれっっっ。
 お前のことなんか大大大嫌いだけどなっっっ、大大大大好きなんだよっっっ。だからもっと自分のこと話せよなっ!?
 俺の野望は果てしなくでかいんだぞっ。いつかお前の口から親友って言わせるんだからなっ。それまでこんな手伝いだろうがなんだろうがぜってーやめないって決めてるんだからなっ。
 ターコっっっ、今に見てろよっ? 俺の根性なめんなよっ!?

 後日、加藤さんに手伝わされたことを司に愚痴ると、
「面倒なことを……。落し物は期間内に申し出る人間がいなければすべて廃棄できる」
 なんとも冷徹極まりない、しかし正論とも言える言葉に俺は口を噤んだ――。