光のもとでⅠ

 次、初等部。
 最初は普通に告ってくる子も多かった。けど、相手は司だからね……。
 そう、あいつは小さくても司なんだ。
「好きなの」と差し出されたそれを一瞥しては、「俺はなんとも思ってない」と返して終了。
「これだけでももらって」と言う女の子に、「受け取れない」の一言。
 甘いものが苦手だとかそういう説明は一切なし。
 ……ま、受け取らないのはそんなことが理由じゃないと思うけど。
 ただ、なんていうか……一貫してたんだよ。誰に対しても同じ態度、同じ対応。
 それにはなんの意味もないけれど、女の子からしてみたら「分け隔てない対応」というすてきなものに変換されてしまったわけだ。
 とりわけ、男子ともつるまない司は初等部の低学年にして「孤高の王子様」なんて呼び名がついていた。それは高等部に上がっても変わらない。
 そんなの、こいつにとっては迷惑でしかないんだろうけど、俺からしてみたら羨ましい限りだ。